滅びの風
作者あとがきで書いてありますが、できれば書きたくなかった本、と言うことだそうです。確かに読んでてなんだか暗くなる、滅び(滅亡)のお話しばかりです。
この本が出版されたのは 1988 年で、ちょうど「世紀末」に向かっている時期です。当時ノストラダムスの大予言とかあって、人類は滅亡するのではないか、みたいな雰囲気が確かにありました。その雰囲気がそこかしらに感じられます。
翻って現在ですが、気候変動による異常気象の多発、疫病の蔓延、戦争と、なんだか当時より世紀末っぽい。そういう意味で時流に合っている内容かもしれません。
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