アンティック・ドールは歌わない―カルメン登場
日本人ですがスペインに渡って長い、スペイン人のようになってしまった女性「カルメン」が主人公です。とても強い主人公です。作者後書きで書いてありますが、作者はスペインには行ったことがなく、スペインへの憧れと願望が書かせた本だとのことです。
でもまぁ行ったことが無い場所の話を書いちゃダメ、ということもないので、そこんところはどうでも良いのですが、でもとてもスペインっぽくて良い感じ。
この本は短編が4つで構成されていて、第1話で主人公が「アンジェリータ」を探して日本にやってくる(戻ってくる)ところから始まります。この話がそのまま続くのかと思いきや、各話でそれぞれの関連はほとんどありません。個人的には「アンジェリータ」の話しをもうちょっと読みたかった気がします。
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