時を刻む湖――7万枚の地層に挑んだ科学者たち
三方五湖のうち一つ、水月湖の湖底の堆積物が、地質学の年代決定のための世界標準になるまでの過程が記録された本です。いやこれ面白かった。
水月湖の堆積物は一度世界標準になるチャンスを逃しましたが、20年の歳月を経てついに世界標準になるという、ドラマチックな話がとても面白く書かれています。
とても面白いんですが、でも実際の研究は地味な作業をひたすら繰り返す、根気のいる作業の繰り返しというコントラストが良いですね。最後に残る課題(誤差)をクリアするところも良いですね。
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