翼あるもの〈上・下〉
この本は、前書きに説明がありますが、上巻「生きながらブルースに葬られ」が1975年、下巻「殺意」が1978年に書かれたものです。何ともう40年以上前になるのですね。そして同時期に書かれた「真夜中の天使」とかなり似た内容になっています。「生きながら、、、」「真夜中の天使」「殺意」の順に書かれています。
はっきり言って、この中では「真夜中の天使」が一番よかったですかね。「生きながら、、、」「殺意」も悪くありませんが、心理描写が多くて実際の出来事がちょっと少ない感じ。そして全篇少年愛の話で、そういう気の無い私は正直、ちょっと読むのが大変(^_^;)。
「殺意」の後書きで、なんで作者はこんな話を書いているのかが語られて、ちょっと理屈っぽいなぁと思いながらも、そういうもんか、と思わされます。
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