優しい密室
1981年に初版が出た本です。文庫は1983年。
「絃の聖域」に続く、伊集院大介2作目。
と言うことは、推理小説なのですが、推理小説というか、青春小説という感じですね。
主人公は森カオル。なんだか読んでると作者の分身みたいに思えてきます。本当にそうかは知りませんが、そう思わされます。そしてちゃんと事件が起こって、主人公がピンチになって、名探偵伊集院大介が助けて、謎解きがあって、という、王道の展開になるのですが、まぁそれはそれとして、森カオルの独白がとても長く続き、でもちっともイヤな感じでもなく、とても懐かしいような、微笑ましいような、良い感じで読めます。
やっぱり栗本薫、うまいなぁ、と思わせられます。
| 固定リンク
「本」カテゴリの記事
- MOTOR FAN illustrated - Vol.220(2025.02.01)
- 吸血鬼ハンター(43) D-凶の復活祭(2025.01.24)
- 黒の間奏(2025.01.10)
- MOTOR FAN illustrated - Vol.219(2024.12.25)
- 天狼星3(2024.12.24)
コメント