真夜中の天使〈上・下〉
栗本薫と言えば、切っても切り離せないのが「やおい」です。今で言うBLですかね。
私はそういう興味は無いので「やおい」もの、それっぽいものは読むのが大変なのですが、この「真夜中の天使」も、一部なかなか大変でした。(^_^;)
しかし何というか、やおいとかなんとかそんな事関係無く、本としては素晴らしいですね。結構厚い本ですが、あまりその厚さを感じさせず、どんどん読めます。展開も色々あって最後まで飽きさせません。
これが、1979年の作。グインサーガよりも早いのです。「文学の輪郭」、「ぼくらの時代」、「ぼくらの気持ち」に続く本です。そして「豹頭の仮面」と続きます。この時期にこれですか。いやほんと、完成度が素晴らしい。
話しは芸能界のアイドルとそのマネージャー(プロデューサーといった方が良いのかも)の話しですが、書かれた時代が時代なので、今からすると、ちょっと懐かしい雰囲気ですね。
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