Google から IME が出ました。その名も Google 日本語入力。
ちょっと使ってみました。
いやこれ凄いです。これフリーとは。
ウリになっているサジェスト機能(候補をリストする機能)も含めて、辞書が素晴らしい。ほぼ確実に欲しい単語を1発で出してくれます。この機能、特にサジェスト機能に関しては、いろんな blog などで、変な候補を出すことが話題になっていて、たしかに変な候補も出ますが、それより単語をユーザー登録しなくてもかなり専門的な単語まで変換してくれるメリットが大きい。これまで ATOK の辞書に自分で登録した単語が次から次から1発で変換されます。素晴らしい。Web から機械的・自動的に辞書を生成していることが効いているのでしょう。
エー・アイ・ソフトの WX シリーズが無くなって以来、WX シリーズで登録した単語を ATOK にも引き継いで使ってきましたが、しかしこの Google 日本語入力は、「ユーザー登録辞書を作る」という行為を無用の長物にしてしまうほどの辞書の充実具合ですね。まさに暴力的なテクノロジー。
ATOK では、Atok sync という複数の ATOK で使用している辞書を同期するアプリケーション/サービスがありますが、Google 日本語入力ではこういう概念も無用になってしまいそうです。
はじめから、Windows と Mac と両プラットフォームで使えるのも私にとっては良いですね。(でも Windows の 64Bit 版はまだ無い。)
難点といえば、句読点変換(、。を打つと変換する機能)が無いこと、キーカスタマイズがちょっととっつきにくいこと、ATOK では単語の意味を辞書で引く機能や英文入力支援機能があるが Google 日本語入力には無いこと、くらいでしょうか。でもこのくらいだったら、Google だったらなんかすぐに実装出来そうですね。
Atok 2010 を購入しない大きな動機になりそうです。(早く Windows 64bit 版も作ってね。笑)
※この Google 日本語入力は Google の20%ルール(勤務時間の20%を自分の好きなことに使って良い)のもとで作成されたものだそうです。つまり非公式プロジェクトだったと。でもきっと、ChoromeOS 日本語版が出るときは、これが搭載されているんでしょうね。