UA-147249860-1 Pentax K-7 vs K10D vs Canon EOS5D: この道の続く場所

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Pentax K-7 vs K10D vs Canon EOS5D

と言うわけで、K-7 ですが、ちょっと撮ってみました。撮ったって言っても昼間はまだ撮れないので、夜です。ベランダから見える道を撮ってみました。こんな感じです。

Imgp0123_2

この場所を、K-7 と K10D と EOS5D(初代)で撮り比べてみました。この写真は、K-7 のもので、ISO1600, F2.8, 1/6秒です。EV1.6 ですね。

この写真の中の真ん中ちょっと上のガレージのシャッターとその左の小さなミラーの付近を拡大してみました。

以下は、EOS5D の 100%(ピクセル等倍)を基準に、それと同じ大きさになるよう画面表示上の大きさを調整したものです。画像自体を拡大/縮小したのではなく、表示上のスケールだけを変更し、その画面をキャプチャーしたものです。

K10D

K-7

5D

設定は、次の通りです。
K-7:
長秒時 NR、ON
高感度 NR、ON(設定は「中」(デフォルト))
DA★50-135 mm F2.8 最望遠(135mm)で使用
ISO1600, F2.8, 1/6秒

K10D:
ノイズリダクション、ON
DA★50-135 mm F2.8 最望遠(135mm)で使用
ISO1600, F2.8, 1/5秒

5D:
長秒時露光のノイズ低減、自動低減
EF 135 mm F2
ISO1600, F2.8, 1/6秒

Pentax 機と 5D では使っているレンズが違うので、あまり厳密な比較ではありませんが、まぁ参考まで、と言うことですね。同じ構図で撮ってるつもりなんですが、K10D と K-7 ではシャッター速度が微妙に変わってしまいました。撮影はすべてMモードですが、露出計で適正露出になる所に合わせて撮っています。

比べてはっきりわかるのは、K10D, 5D ともに色ノイズが見えますが、K-7 ではこれがぐんと少なくなっていることです。いや、なかなか良い感じではないですか。しかし、こうやって見比べると、色ノイズは出てるとはいえ、やはり 5D の絵が一番安心して見られますね。K-7 も K10D に比べると格段の進歩ですが、それでも 5D は最もディテールがよく残っています。MarkII が出たとはいえまだまだ行けますね。(ホワイトバランスは 5D はちょっと黄色に転んでいますね。AWB で撮っています。)

何枚か撮っていて気がついたんですが、K-7 はずいぶん AWB が良くなっているように感じられます。K10D をはじめとして Pentax のカメラの AWB は、少し黄色がかった色になりやすい印象があったんですが、K-7 はずいぶん安定しています。K10D の別の写真なんか、まっ黄っ黄ー、なものもあります。

次の写真は、長秒時、高感度 NR ともに切って撮ってみたものです。この写真には盛大にノイズがのっていて、と言うことは、NR がずいぶん効果あるわけですね。

K-7_NoNoiseReduction

これ見ると、K10D と比べてもノイズ量は多く、形状のエッジもあやふやになっていることがわかります。K10D はノイズリダクションONの設定なので K-7 にはかわいそうな比較かもしれませんが、しかしそれでも素子自体ではノイズ量が低減されているとはいえず、後処理の技術向上で画質の向上が図られているのでは無かろうか、と言うことが想像されます。

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Silkypix 4 のアーリープレビュー版で K-7 がサポートされたので、早速入れてみました。K-7 と 5D とを同じパラメータで現像してみました。色温度 4200K、シャープネスがピュアディテールの設定で、あとはデフォルト値から何もいじっていません。

K-7_Silkypix

5D_Silkypix

5D の結果は、カメラ内生成(DIGIC2)の JPEG に比べて、影の部分の色ノイズが減っています。しかし光が当たっているところはちょっとノイズが減っているような、増えているような、、、なんとも微妙な感じです。コントラストの設定が両者で違うせいもあるかもしれません。(DIGIC2 生成の JPEG の方がコントラストが高い。)

K-7 の結果は、明らかに色ノイズが増えています。逆に言うと、K-7 のカメラ内生成(PRIMEII) の JPEG の処理は、やはり色ノイズの低減に重きが置かれているようですね。

5D の RAW ファイルは、Silkypix で触ると DIGIC2 が作った JPEG には無い絵が得られて、DIGIC2 は RAW の情報を生かし切っていないんじゃないかと思うこともよくあったんですが、K-7 の RAW は、PRIMEII が既に RAW の情報をしゃぶり尽くしていて、後からいろいろ触っても向上幅が狭いような印象ですね。このような印象は K10D の RAW を処理しているときにも感じていましたが、K-7 でもやはりそうです。このあたりが APS-C と 35mm フルサイズの違いかもしれません。

次の写真は、Silkypix で偽色抑制を 100(最大値)に設定してみたものです。こうすると、K-7 のカメラ内生成 JPEG よりもさらに色ノイズが減って、しかもディテールが残っている絵が得られます。この辺は、さすが Silkpix と言うところですが、しかし偽色抑制最大ですよ。笑

K-7_Silkypix2

今回の比較は ISO1600 という高感度画質の比較だったので、端から 5D 有利ということが見えている比較ですが、しかし、APS-C としてはかなり頑張っているのでは無かろうか、と思われます。K10D で ISO1600 は、ちょっと、、、、という感じでしたが、K-7 では積極的に使えそうですね。

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