ハル
瀬名秀明「ハル」です。
「パラサイトイブ」「ブレインヴァレー」の瀬名秀明の本です。
この本は、2002年10月に「あしたのロボット」として刊行されていたものの文庫版です。2005年10月刊です。文庫化に伴って改題されています。
パラサイトイブでは、ミトコンドリア、ブレインヴァレーでは脳と神の話でしたが、ハルはロボットの話です。5つの短編+α で構成されています。短編間は緩やかにつながっています。
全編を通して「ロボットに心はあるのか」というテーマが語られます。どうも作者はロボットにも心はある、という説のようです。
生物ではないものの「心」とは何か?
そもそも人の「心」とは何か?
人でない生物に「心」はあるのか?
この辺りは電気や機械、生物学的な話ではなく、既に哲学の領域かもしれません。
しかし何者にも「心」があるという考え方は、八百万の神を持つ日本人には、ひょっとしたら受け入れやすい考え方かも知れませんね。
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瀬名秀明はこの他に「デカルトの密室」という同様のテーマの本があります。この「ハル」をきっかけに、買ってしまいました。また近刊では「Every Breath」という本も出ています。これも買ってしまった。笑
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