デセプション・ポイント (上・下)
ダン・ブラウン「デセプション・ポイント」です。
「Deception」とは「詐欺, 欺く」という意味です。
ダン・ブラウンには他にも映画になった「ダ・ヴィンチ・コード」や「天使と悪魔」などの本があります。この「デセプション・ポイント」は、その「天使と悪魔」と「ダ・ヴィンチ・コード」の間に書かれた本です。
デセプション・ポイントでは、化石の入った隕石(!)が NASA によって発見され、それが大統領選とからんでストーリーが展開します。日本人なんで「大統領選」?と思うんですが、まぁそれはそれとして、内容は楽しめます。
はじめはなかなかストーリーが展開せず、ちょっといらいらしましたが、ストーリーが動き始めると、うん、なかかないい感じです。他のダン・ブラウン作品同様、これでもかこれでもかと様々な蘊蓄が出てきて、楽しめます。今回は科学的知見ばかりなのでよかったですね。「天使と悪魔」「ダ・ヴィンチ・コード」はキリスト教徒でない私には、まぁ面白いんですが、キリスト教徒だったらもっと楽しめたんだろうなぁ、という思いがありました。
しかしアメリカ人ってのは、ほんとにいわゆるハリウッド映画的なストーリーが好きなんですかね。この作品も最後のシーンなんかまさにそれで、典型的ハッピーエンドです。この作品も映画化されることを狙ってたりして。
タイトルの「Deception」。誰が何を欺いているのか。ストーリー中、いくつもの嘘が交錯し、何が本当なのかがわからなくなります。この辺りの演出はなかなかうまいと思います。楽しめました。
| 固定リンク
「本」カテゴリの記事
- MOTOR FAN illustrated - Vol.220(2025.02.01)
- 吸血鬼ハンター(43) D-凶の復活祭(2025.01.24)
- 黒の間奏(2025.01.10)
- MOTOR FAN illustrated - Vol.219(2024.12.25)
- 天狼星3(2024.12.24)
コメント