ボーン・アルティメイタム
ボーン・アイデンティティ、スプレマシーに続く「ボーン」シリーズ完結編、「アルティメイタム」です。
この映画では、主人公ジェイソン・ボーンが遂に自分は何物かを思い出し、これまでの長い戦いに決着を付けます。
ストーリーもともかく、この映画では、アクションが素晴らしい。またカメラワークがこれまた素晴らしい。
監督は、ポール・グリーングラス監督で、前作スプレマシーに引き続きアルティメイタムでもメガホンを取っています。このグリーングラス監督、アルティメイタムを撮る前に、「ユナイテッド93」という映画を撮っています。
「ユナイテッド93」は911テロで唯一目標に到達せず途中で落ちた飛行機の便名で、映画はこの飛行機の乗客やテロリスト、地上の管制官などの動きを淡々とハンディカメラで追っていきます。ハンディカメラで撮っているため、画面が微妙に揺れたり、絵が今ひとつ鮮明でなかったりするのですが、これが逆に良い効果で、臨場感を高めるのに大変役に立っています。これはドキュメンタリー映画のような撮り方ですね。
ボーン・アルティメイタムでも同様にハンディカメラが多用されていて、それでめまぐるしく変化する追跡劇や、カーチェイスを追いかけていきます。この見せ方が尋常ではなく素晴らしい。見ている方はどんどん画面に引き込まれていき、そのスピード感に圧倒されます。これだけでも見る価値あります。
またこの映画、ブルーバック撮影(CG合成)は一切使っていないそうで。これも臨場感を高めるのに一役買っているかもしれません。監督のこだわりなんでしょうかね。
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